熊本県阿蘇郡高森町。
阿蘇山の南東部に位置するこの町に、一目見たら絶対に忘れられない、強烈なインパクト放つ「巨木」が潜んでいます。
その名は「高森殿の杉(たかもりどんのすぎ)」。
「杉」と聞いて、神社の境内にあるような真っ直ぐな木を想像してはいけません。
ここの杉は、私たちの常識を覆す姿をしています。
そして、その異様な姿からは、ただならぬ「パワー」が放出されていると言われています。
実はここ、女優の菅野美穂さんが訪れた直後に俳優の堺雅人さんと結ばれたという逸話があり、今や「最強の縁結びスポット」として全国から参拝者が訪れる聖地となっているんです。
今回は、牧場の中にひっそりと佇むこの「異形の神様」に会いに行ってきました。
牧場を抜けて、森の奥へ
高森殿の杉があるのは、高森町の牧草地帯の一角。
駐車場(数台分あり)に車を停めると、目の前にはのどかな牧場の風景が広がります。
赤牛たちがのんびりと草を食んでいる、平和な世界。
「本当にこんなところに、すごい杉があるの?」
半信半疑のまま、看板に従って柵沿いの小道を歩いていきます。
5分ほど歩くと、少し森が深くなり、空気がひんやりと変わる場所があります。
そこが入り口です。
森の中に足を踏み入れると……。
いました。
圧倒的な存在感を放つ、ふたつの影が。
まるで生き物!タコのような枝ぶり
目の前に現れたのは、幹周り10メートルを超えの2本の巨大な杉。
これを一目見て「杉だ」と思える人は少ないでしょう。
幹の途中から、無数の枝が四方八方にグネグネと曲がりくねって伸びています。
まるで巨大なタコの足のよう。
あるいは、地底から這い出してきたヤマタノオロチのよう。
「うわぁ……生きてるみたい……」
枝が今にも動き出して、こちらに襲い掛かってきそうな迫力。
あるいは、何かを守るように空間全体を抱きしめているような包容力。
「畏敬の念」という言葉がこれほど似合う場所もありません。
樹齢は約400年以上。
かつてこの地を治めていた高森城主の墓地にあることから、「高森殿(たかもりどん)」と呼ばれ、地元の人々に守られ続けてきたそうです。
夫婦杉のパワーにあやかる
この2本の杉は、寄り添うように立っていることから「夫婦杉」と言われています。
その大きさは、右側の雄杉が幹周り約10m、左側の雌杉が約8m。
どちらも規格外の大きさです。
この2本の杉の間を通ったり、幹に手を触れたりすると、良縁に恵まれるとか、夫婦円満のご利益があると言われています。
確かに、400年以上も隣同士で支え合ってきたこの杉たちの前では、ちょっとした喧嘩なんてちっぽけなことに思えてきそうです。
木漏れ日が神々しい
おすすめの時間帯は、晴れた日の昼間。
うねるような枝の隙間から太陽の光が差し込み、木漏れ日のシャワーとなって降り注ぐ光景は、まさに神降臨。
誰もいない静寂の中、光と影が織りなすこの空間に立っていると、身体の中のエネルギーがチャージされていくのを肌で感じます。
アクセスと注意点
場所は少し分かりにくいですが、Googleマップで「高森殿の杉」と検索すればたどり着けます。
「高森湧水トンネル公園」や「月廻り公園」からも車ですぐ近くです。
注意点としては、「足元」です。
駐車場からの道は未舗装の土の道で、特に杉の周辺は木の根が張り巡らされています。
ヒールやサンダルは危険なので、スニーカーで行きましょう。
また、私有地(牧場)の脇を通らせていただくので、マナーを守って静かに見学しましょうね。
まとめ:人生を変えるかもしれないパワースポット
高森殿の杉。
それは単なる珍しい木ではなく、生命の神秘そのものでした。
「異形」と「神聖」は紙一重なのかもしれません。
良縁を求める方はもちろん、人生に迷っている方、とにかくすごいパワーを浴びたい方。
阿蘇・高森町へ行ったら、ぜひこの巨人に会いに行ってみてください。
きっと、何かを受け取って帰ることができるはずです。

