【乙原の滝】別府温泉のすぐ裏に秘境あり!「雄滝」と「雌滝」が織りなす荘厳な空間に魂が震えた(大分県・別府ラクテンチ裏)

国内観光スポット

日本一の「おんせん県」こと大分県別府市。
街のいたるところから湯けむりが立ち上るこの観光都市に、実は地元の人でもあまり知らない「秘境の滝」があるのをご存知でしょうか?

その名は「乙原の滝(おとばるのたき)」

場所は、あのレトロな遊園地「別府ラクテンチ」のすぐ裏手。
「えっ、あんな街中にあるの?」と思うかもしれませんが、一歩足を踏み入れればそこはもう深山幽谷の世界。
落差60メートルを誇る名瀑が、あなたを待っています。

別府観光のついでにふらっと行ける距離にありながら、秘境感満載。
今回は、そんな乙原の滝への冒険レポートをお届けします。

遊園地の横から始まる冒険

アクセスは少々ユニークです。
目印は「別府ラクテンチ」のメインゲート(ケーブルカー乗り場)ではなく、山の上にある「乙原ゲート(裏ゲート)」側の駐車場です。
大分自動車道の別府ICから車で約10分ほど。

駐車場の脇に、ひっそりと「乙原の滝 入口」という看板が立っています。
ここから民家の横を通り抜け、山道へと入っていきます。

「本当にお店とか民家の裏から行けるの?」
と不安になりますが、大丈夫。
道は一本道で、しっかりと整備されています。
途中、高速道路の高架下をくぐるという、ちょっと不思議なルートを通るのも面白いポイント。
頭上をビュンビュンと車が走る橋の真下を歩くなんて、なかなかできない体験です。

森を抜けると、そこは神々の領域

山道を歩くこと約15分〜20分。
意外と近いです。
しかし、最後のカーブを曲がって視界が開けた瞬間、空気の密度が変わったのを感じました。

「……で、デカい!!」

目の前にそびえ立つ断崖絶壁。
その頂上から、一筋の白い水が真っ直ぐに落ちています。
これが「雄滝(おだき)」です。

落差は約60メートル。
水量はそれほど多くはありませんが、その分、風に煽られて霧のように舞う姿が優雅で美しい。
高いところから絹糸を垂らしたような、神々しさがあります。

隠れた名脇役「雌滝」

雄滝の迫力に目を奪われがちですが、少し視線を横(右側)に向けてみてください。
木々の陰に隠れるように、もう一つの滝が流れています。
これが「雌滝(めたき)」です。

落差は約30メートル。
雄滝よりも水量が豊富で、岩肌を伝ってしとやかに流れる姿は、まさに女性的。
2つの滝が並んで落ちる様は「夫婦滝」とも呼ばれ、縁結びのパワースポットとしても知られているそうです。

滝壺まで行ける!マイナスイオンのシャワー

乙原の滝の素晴らしいところは、滝の本当に真下まで行けることです。
雄滝の落下地点のすぐそばまで岩場を登ることができます(足元は滑るので注意!)。

真下から見上げる60メートルの絶壁は、首が痛くなるほどの高さ。
降り注ぐ水しぶき(ミスト)を全身に浴びていると、なんだか心まできれいに洗い流されていくようです。
夏場なら最高に気持ちいい天然のシャワーになるでしょうね。

滝の前には小さなお堂やお地蔵様も祀られており、古くから信仰の対象であったことが分かります。
手を合わせて、旅の安全と(ついでに金運も)祈願してきました。

まとめ:温泉の前に「滝」で整う

別府といえば温泉ですが、お湯に浸かる前に、この乙原の滝で「森のサウナ」ならぬ「森のミスト浴」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

往復40分ほどの程よいハイキング。
心地よい疲れを感じた後に、別府八湯の温泉にドボンと浸かる。
これぞ、別府最強の「ととのい」コースだと確信しました。

観光ガイドには小さくしか載っていないかもしれませんが、その満足度は横綱級。
ぜひスニーカーを履いて、この隠れた名瀑に会いに行ってみてください。