【七ツ釜五段の滝】エメラルドグリーンの奇跡!西沢渓谷(山梨)の最奥で出会った美しすぎる絶景トレッキングレポ

国内観光スポット

往復4時間の修行?いいえ、絶景の連続です!

山梨県、西沢渓谷。
「日本の滝100選」にも選ばれている名瀑「七ツ釜五段の滝(ななつがまごだんのたき)」があることで知られる、国内屈指の景勝地です。

一周約10キロメートル、所要時間約4時間。
そう聞くと、「うわ、キツそう…」と尻込みしてしまうかもしれません。
正直、私も最初はそう思っていました。
でも、実際に歩いてみて分かりました。

「ここは、歩く価値がある」

苦労の先にある絶景、というレベルではありません。
歩いている間中、ずっと絶景なんです。
次々と現れる個性的な滝、奇岩、そして息を呑むほど美しい渓流の色。
4時間という時間が、あっという間に感じるほどの「美の洪水」がそこにありました。

エメラルドグリーンの水に心を奪われる

渓流のエメラルドグリーン

トレッキングコースに足を踏み入れると、まず驚かされるのが「水の色」です。
透き通るようなエメラルドグリーン。
光の加減でブルーにも見え、宝石を溶かして流しているのではないかと思うほど。

「二俣吊橋」という大きな吊り橋を渡るとき、眼下に広がるその色は圧巻です。
高所恐怖症の私ですが、足元の美しさに見とれて、怖さを忘れるほどでした(ちょっと嘘です、やっぱ怖かった)。

個性派ぞろいの滝たち!名前もユニーク

西沢渓谷の魅力は、メインの滝だけではありません。
道中に出会う滝たちが、みんな個性的で面白いんです。

  • 三重の滝(みえのたき):三段になって優雅に落ちる滝。
  • 竜神の滝(りゅうじんのたき):岩の間をうねるように流れる様はまさに竜。
  • 恋糸の滝(こいいとのたき):細く長く、はかなく落ちる姿がロマンチック。
  • 貞泉の滝(ていせんのたき):岩肌を滑るように落ちる美しい滝。

他にも「カエル岩」や「フグ岩」など、ユニークな形をした岩も点在していて、歩いていて飽きることがありません。
看板の解説を読みながら、「なるほど、確かにカエルだわ(笑)」とツッコミを入れるのも楽しいひとときです。

最大の難所を超えて…ついに「七ツ釜五段の滝」へ!

七ツ釜五段の滝

渓谷沿いの道は、時に狭く、鎖場(くさりば)もあったりと、スリル満点。
足元に気を付けながら、ひたすら上流を目指します。

そして、コースの最奥部にたどり着いたとき、その絶景は待っていました。

「七ツ釜五段の滝」

名前の通り、5つの段になった滝が、それぞれの滝つぼ(釜)にエメラルドグリーンの水を満たしながら流れ落ちています。
その造形美たるや、神様が計算して作ったとしか思えません。
白い水泡と、深い緑色の淵のコントラスト。
周りを囲む木々の緑(秋なら紅葉)。
すべてが完璧なバランスで調和しています。

「ここまで歩いてきてよかった……」

汗だくの体も、足の疲れも、この景色を見た瞬間に吹き飛びました。
マイナスイオンを全身で浴びて、細胞が蘇るような感覚です。

現在は「近くで見れない」って本当?

一点、重要な注意点があります。
2021年以降、土砂崩れや橋の崩落などの影響で、滝の目の前に架かる橋が通行止めになっている期間がありました。
2026年現在も、完全復旧しているかは行く前に必ず確認が必要です。

私が訪れた時は、まだ橋が落ちていて迂回路を通りましたが、それでも展望台から遠目にその姿を拝むことはできました。
遠くからでもその神々しさは十分に伝わってきますが、いつかまたあの橋の上から、真正面で見られる日が来ることを願っています。

帰りはまったり「森林軌道跡」を歩く

行きの「渓谷コース」はアップダウンが激しいですが、帰りの「林道コース」は比較的なだらかです。
かつて木材を運搬していたトロッコのレール跡(森林軌道)が残っていて、その上を歩いて下山します。

このレールがまた、ノスタルジックで写真映えするんです。
「スタンド・バイ・ミー」ごっこをしたくなるような雰囲気(笑)。
苔むしたレールと森の緑が、疲れた体を癒やしてくれます。

まとめ:筋肉痛もまた旅の勲章

西沢渓谷は、軽い散歩気分で行くと痛い目を見ます。
しっかりとしたトレッキングシューズと動きやすい服装、そして飲み物は必須です。
翌日は間違いなく筋肉痛になるでしょう(私はなりました)。

でも、その筋肉痛さえも「あの絶景を見た証」として愛おしく感じるはず。
都会の喧騒を離れ、圧倒的な大自然のパワーに包まれたい方。
ただただ美しい水の色に癒やされたい方。
ぜひ西沢渓谷へ足を運んでみてください。
日本が誇る「渓谷美」の最高峰が、あなたを待っています。

アクセス・詳細情報

西沢渓谷(七ツ釜五段の滝)

  • 住所:山梨県山梨市三富上釜口
  • アクセス(車):中央自動車道勝沼ICから約60分。
  • 駐車場:あり(道の駅みとみ北側駐車場など無料駐車場あり)
  • 所要時間:一周約3時間30分〜4時間
  • トイレ:駐車場、コース入口、折り返し地点にあり(協力金チップ制)
  • 見ごろ:新緑(5月)、紅葉(10月中旬〜11月上旬)、シャクナゲ(5月)
  • 注意点:12月〜4月下旬は冬期閉鎖(通行止め)。滑りにくい靴推奨。熊鈴推奨。