「日本の滝100選」。
この称号を持つ滝は全国に数あれど、兵庫県香美町にある「猿尾滝(さるおだき)」ほど、名前と見た目がしっくりくる滝も珍しいのではないでしょうか。
その名の通り、滝の形が「猿の尻尾」に似ているんです。
「いやいや、滝が猿のしっぽって、どういうこと?」
私も最初はそう思いました。
しかし、現地に行って納得。
岩肌を滑り落ちるしなやかな水の流れ。
途中でカクン、と折れ曲がるそのライン。
「あー! なるほど! 確かにサルのしっぽだわこれ!」
と、思わず手を打ちたくなる造形美でした。
しかもこの猿尾滝、ただ形が面白いだけじゃありません。
春・夏・秋・冬、いつ行っても楽しめる「四季の絶景オールラウンダー」なんです。
今回は、そんな猿尾滝の魅力を、紅葉シーズンの訪問レポートを中心にお届けします。
猿尾滝ってどんな滝?
落差は約60メートル。
決して巨大な滝ではありませんが、2段構成になっているのが特徴です。
- 上段(雄滝):荒々しく岩肌を流れ落ちる、静と動のコントラスト。
- 下段(雌滝):優美で滑らかな流れ。ここがまさに「猿の尾」に見える部分。
滝の中腹には、仏様の姿に見える岩(仏岩)などもあって、探してみるのも楽しいですよ。
ちなみに、「猿尾」だけに、運が良ければ本物の野生の猿にも会えるかも?(私は会えませんでしたが、周辺は自然豊かです)
現地レポート! アクセス抜群の癒しスポット
駐車場から徒歩すぐ!
秘境の滝と言えば、「駐車場から山道を30分歩く」なんてこともザラですが、猿尾滝は違います。
駐車場から滝まで、徒歩わずか数分!
遊歩道もきっちり整備されています。
これ、地味に嬉しいポイントですよね。
ドライブの途中にふらっと立ち寄って、ハイヒールやサンダルでも(推奨はしませんが)行けてしまう手軽さ。
「ちょっとマイナスイオン浴びてくるわ」感覚で絶景にアクセスできます。
秋の紅葉は必見(11月上旬~中旬)
私が訪れたのは秋。
滝の周囲を囲むブナ、モミジ、カエデなどが赤や黄色に色づき、白い滝とのコントラストが最高でした。
地元ではこんな風に言われているそうです。
『春は新緑の滝、夏は納涼の滝、秋は紅景の後、冬は氷壁の滝』
詩的で素敵ですよね。
特に冬の「氷壁の滝」!
雪深い但馬地方なのでアクセスは大変そうですが、滝全体が凍り付く氷瀑は見ごたえがありそうです。
水しぶきを肌で感じる距離感
滝つぼのすぐそばまで行けるのも、猿尾滝の魅力。
柵越しに遠くから眺めるのではなく、水しぶきがかかるくらいの距離まで近づけます。
マイナスイオン濃度が凄そうです。
深呼吸すると、肺の中が浄化されていくような気分。
夏場なら天然のミストシャワーとして涼むのに最高でしょうね。
まるで書道家の筆捌き
下段の滝の流れをじっくり見ていると、何かに似ている気がしました。
そう、書道の「はらい」です。
筆に墨をたっぷり含ませて、勢いよく、かつ繊細に「シュッ」と払ったような跡。
岩肌の微妙な凹凸に沿って水が流れ、白い軌跡を描く。
自然が描いた一筆書きのアート。
「猿のしっぽ」という愛称も可愛いですが、「白龍の筆跡」なんて呼び名も似合いそうです。
周辺のおすすめ立ち寄りスポット
香美町周辺には、他にも魅力的なスポットがたくさんあります。
但馬高原植物園
車で約20分。「和池の大カツラ」という樹齢1000年以上の巨木があり、ジブリ映画のような神秘的な森が広がっています。
ここのレストランで食べられる「但馬牛」のランチも絶品です!
城崎温泉
車で約1時間。
言わずと知れた関西の名湯。
滝で自然に癒された後は、温泉で身体を癒し、カニや海鮮を堪能する。
そんな贅沢な休日プランはいかがでしょうか。
まとめ:名前だけじゃない、実力派の滝
「猿尾滝」というユニークな名前に惹かれて訪れましたが、そこに待っていたのは、名前負けしない美しい風景でした。
- アクセス抜群
- 四季それぞれに見どころがある
- ユニークな形状で写真映えする
まさに、観光地として「走攻守」揃った優等生な滝。
兵庫県北部をドライブする際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
きっと、あなたもその「しっぽ」の美しさに魅了されるはずです。

